ナレッジカットオフ
突然ですが、皆さんは2026年7月6日現在、GPT-5.5、Gemini 3.5 Flash、Claude Opus 4.8がどの時点の知識まで学習しているかをご存知でしょうか?
正解は…
- Gemini 3.5 Flash:2025年1月 [1]
- GPT-5.5:2025年12月1日 [2]
- Claude Opus 4.8:2026年1月 [3]
まででした。
この「LLMが学習したデータの最終更新日」のことを、ナレッジカットオフと呼びます。
各モデルのナレッジカットオフ自体を覚えておく必要はありません。ただ、「最新のLLMだからといって、新しい知識を学習しているとは限らない」ということは覚えておく必要があります。
最近の出来事の質問をしてちゃんと返答してくれるのは、Web検索機能などのおかげ
実は最近の生成AIにはWeb検索機能が備わっているものも多く、ChatGPT、Gemini、Claudeの場合はこちらから指示をしなくても柔軟にWeb検索機能を併用してくれます。
そのため、ナレッジカットオフが2025年1月のGemini 3.5 Flashに最近の話題を質問した場合でも、Web検索機能を併用して自然に回答を生成してもらえることが多いです。
ただし、Web検索機能の場合は回答の元となった情報源を必ずチェックする必要があります。
回答自体は情報源に忠実に作成されると考えられますが、情報源自体に問題があった場合は回答の内容もハルシネーションを含むものになってしまうからです。
調剤薬局で生成AIを使うときも…
最新情報が必要となる場面も多い調剤薬局では、外部情報なしの条件で出力された生成AIの回答だけを信頼することは大きなリスクにつながります。
我々薬剤師は新規薬価収載の情報、適応症・用法・用量の追加、市販直後調査の結果、各種法規や制度のアップデートなどに柔軟に対応する必要がありますが、LLMが事前学習で獲得した知識はナレッジカットオフ時点で固定されており、なおかつリアルタイムでアップデートされることもないため、最新情報を回答に反映したい場合はWeb検索機能や信頼できる外部知識を活用する必要があります。
参考資料
[1] Gemini API「Gemini 3.5 Flash」
https://ai.google.dev/gemini-api/docs/models/gemini-3.5-flash
[2] OpenAI Developers「GPT-5.5」
https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-5.5
[3] Claude Platform Docs「Models overview」
https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/models/overview