薬剤師のためのAIノートに、ようこそ
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ChatGPTの登場を機に生成AIブームが到来し、誰もがその驚異的な性能のAIを活用できるようになりました。しかし、技術の進歩にはリスクがつきもので、生成AIで様々なことができるようになるにつれ、新たな問題も発生しています。例えば、生成AIで画像が生成できるようになったことにより、著作権に関する問題が新たに議論されるようになったり、AIエージェントが自律的にタスクを遂行することにより、逆に新たなセキュリティ関連のリスクが報告されたりと、自分たちが加害者にも被害者にもなる可能性がある、決して他人事ではない問題も生じているのです。
AI(生成AI)の活用における、リスク
調剤薬局で生成AIやAIエージェントを活用する場合を考えてみましょう。調剤薬局は個人情報を大量に取り扱う事業所であるため、セキュリティに最大限配慮する必要があります。さらに、提供する情報が誤っていると患者さんの健康被害につながる可能性があるため、情報の正確性を最終的に人間が判断する必要があります。これらの注意点はあくまで一例ですが、こういったリスクも正しく把握しておかなければ、患者さんからの信頼失墜を招くことになるでしょう。
また、生成AIのハルシネーションを鵜呑みにして健康被害が発生した事例や、生成AIに依存しすぎて日常生活に支障が出た事例、さらには自ら命を絶った事例も報告されています。「よくわからないけど、最近のAIは優秀だから任せておいて問題ないだろう」といった認識のまま活用しようとすると、大きなリスクにつながります。
しかし、正しい知識を持って活用すれば大きなベネフィットが得られる
医薬品と一緒で、AIも「用法・用量を守って、正しい知識で活用すれば」、業務を効率化してくれたり、アイデアを一緒に考えてもらったり、知識を深める手伝いをしてくれたり…といった、自分の頼りになる「相棒」としてAI(特に生成AI)を活用することができるのです。
調剤薬局においても、AIロボットが受付をしたり、電子薬歴に生成AIが搭載されたりと、AIを活用したテクノロジーの波が押し寄せてきています。これらが「調剤薬局のスタンダード」になるのはまだ先かもしれませんが、スタンダードになる前に正しい知識を備えておくことで、最新のAI技術を搭載したシステムが今後登場した時も、落ち着いて対応することが可能になるでしょう。
AIのことを理解し、AIと「協働」できる薬剤師に
そこで、「薬剤師が是非知っておくべきAIに関する情報」を提供するために、「薬剤師のためのAIノート」立ち上げました。
AIへの誤った認識で患者さんとの信頼関係を失墜させないために、生成AIを活用する患者さんから「生成AIより先に」相談される薬剤師になれるように、そしてAIと共にEBMが実践できるように、薬剤師ひとりひとりのAIリテラシーを高めるための一助になれば幸いです。
濱口 貴光