生成AIの仕組み

どのような質問に対してもすぐに回答してくれる生成AIが、どのような仕組みで質問に回答しているのかを解説します。

現在の生成AIは、文章だけでなく画像・動画・音楽・音声・コードなど、さまざまなものを生成することが可能ですが、仕組みを説明する上では文章の生成を例に挙げるのが一番わかりやすいので、このページでは文章の生成プロセスに注目します。

1. 生成AIは、次に来る言葉を予測している

身もふたもないことを言ってしまうと、生成AIは人間のように考えたり理解したりしているわけではありません。
基本の仕組みは 「次に来る言葉を確率的に予測する」 というものです。

例えば、

「アムロジピンの副作用として〇〇に注意が必要」

という文章があったとき、薬剤師が〇〇のなかに入る単語を考えるとすれば、多くの人が「めまい」「立ちくらみ」「発疹」「むくみ」「歯肉肥厚」といった選択肢を挙げるでしょう。

生成AIも同じように、これまで学習してきた膨大な量の自然言語データから、「〇〇の位置に来そうな単語」を確率的に予測します。先ほどの例で言うと、多くの薬剤師が「めまい」「立ちくらみ」「発疹」「むくみ」「歯肉肥厚」という言葉を選択する確率が高いと考えられますから、生成AIもこれらの言葉が〇〇に入る確率が高いと判断します。

2. 膨大なデータで学習している

生成AIは、インターネットにあふれる文章や大量の書籍、新聞やニュースなどといった膨大な数の文章をもとに学習しています。
そして、学習の中で単語や文の並び方の「パターン」を統計的に覚えていきます。

たとえば、

  • 「薬剤師」という単語の近くには「調剤」や「処方箋」といった単語がよく出てくる
  • 「処方箋をお預かりします」の次には「お薬手帳、マイナンバーカードはお持ちでしょうか」といった文章が来やすい

このような関係を、ものすごく細かく記憶しているとイメージしてもらうと良いでしょう。

3. 単語・文をつなげる仕組み

AIは一度に長い文章を丸ごと出しているのではなく、短い単語や言葉単位で(あるいは文字単位で)予測して、それを順番に足していくことで文章を作っています。

具体的には、以下のようなステップが踏まれています。

  1. まず最初の単語を選ぶ
  2. その後に来そうな単語を予測して追加する
  3. さらにその続きを予測して追加する …

これを繰り返すことで、まるで人間が作成したかのような自然な文章ができあがっています。

  • 生成AIは文章を「理解」しているわけではなく、今までに学習したパターンをもとに、次に来る単語を予測しています。
  • 膨大な文章データを学習しているので、その予測によって出力された文章は、人間から見ると「意味が通った自然な文章」に見えます。
  • 文章は一度に完成するのではなく、少しずつ単語や文字を積み上げる形で作られます。その作業が、凄まじいスピードで実行されています。

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