アドバイス16:生成AIは「使うか、使わないか」の2択ではありません
生成AIを実際に活用しようと考えた時、「リスクが高いから、生成AIに仕事は任せられない」という人もいれば、「便利だから積極的に活用したい」という人もいます。どちらの意見も間違いではありませんが、生成AIを使うか使わないかという極端な議論をするのではなく、「リスクの高い業務は人間のみで遂行」「簡単な作業や毎日のルーチンワークは生成AIに一任」といった形で分業することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
リスクの低い業務で積極的に活用する
医薬品関連で活用する場合(特に監査や服薬指導)は人間主導で実施した方が良いですが、薬局内に掲示する臨時休業のポスターや販促用のPOPを作るようなリスクが低い用途であれば、安心して生成AIを活用できます。
ちょっと昔の生成AIは文字の生成がものすごく苦手でしたから、結局人間が手作業で文字を追加する必要がありました。しかし、現在のChatGPTやGemini(Nano Banana Pro)の画像生成は文字もかなり正確に反映されるため、薬局内のカジュアルな掲示物であれば生成AIだけで完結させられるようになったと言えます。
また、薬局の公式キャラクターが存在するのであれば、そのキャラクターも一貫性を保たせたまま登場させることが可能なので、薬局の広報誌を作成するときの挿絵の作成補助として活躍してもらうこともできるでしょう。
業務効率化目的でなくとも、生成AIは活用できます
例えば、薬局内外で開催された各種勉強会の資料をNotebookLMなどにアップロードすれば、スタッフが得た知識を全員に共有することができます。勉強会の知見のみならず、研修資料、ヒヤリハット事例、さらにはアンケート等で収集した患者さんからのご意見など、様々な情報を整理・共有することも可能です。
さらに、その資料の内容に関する質問にいつでも回答してくれるチャットbotとしても活用でき、知識の幅を広げたり、その回答によって得られた新しい考えをさらに共有することもできます。
NotebookLMに業務マニュアルをアップロードすれば業務効率化につながるかもしれませんが、それ以外の例の主な目的は「知識の共有」や「患者さん対応の質の向上」となります。
知識の共有ができれば調剤薬局内の業務が属人的ではなくなりますし(誰でも調剤薬局の内規通り行動できる)、勉強会の資料を共有することによってスタッフのスキルアップが可能になります。それに加えて患者さん対応の質の向上が実現できれば、薬局全体の質も上がっていくでしょう。
