アドバイス5:小さなタスクから試してみましょう
実際に生成AIを業務効率化を目的として導入する時は色々と考慮すべきことがありますが、試しに生成AIがどのような使い心地なのかを確認する段階であれば、「小さなタスク」の遂行から試してみると良いでしょう。
「生成AIを使うんだから、複雑な用件で使わないといけない」ということはありません。
「要約」から始めてみましょう

生成AIの定番の用途として、「要約」が挙げられます。
生成AIは本当にさまざまな情報を要約することが可能で、例えば、
- Webサイトの文章
- 文書(PDF等)
- 画像
- 手書きのメモ(写真を撮って添付)
- プレゼンテーションスライド
こういった資料を要約することができます。
そして、指示も簡単です。要約したい資料を生成AIに渡して、「この内容を要約してください」と指示するだけです。プロンプトエンジニアリングのことは忘れて、まずはシンプルに要約したいことだけをストレートに伝えましょう。
撮影した写真などに関して質問することもできますが…

先述の通り、撮影した写真や保存している画像に関して質問することも可能です。
例えば、勉強会やミーティングの手書きのメモを撮影した画像や、インターネット上で見つけた画像を添付して、「このメモを要約してください」「このメモの内容を文字起こししてください」「この画像は何の画像か教えてください」といった質問をすれば、きちんと回答を返してくれます。
ただし、撮影した写真を添付する場合は、個人情報や機密情報が含まれていないことを確認してから添付しましょう。
少々雑な言い方をしますが、ChatGPTに画像をアップロードするのは「インターネットに画像をアップロードする」こととほぼ同義です。ゆえに、個人情報や機密情報が含まれた画像を添付して質問してしまうと、その時点で情報漏洩(実際にセキュリティインシデントに発展するかどうかは別として)が成立してしまいます。
こういった事態を防ぐために、固有名詞(患者さん氏名・担当者名・事業所名など)は確実に隠した状態でアップロードするようにしましょう。
また、各サービスには「チャットの履歴を学習に使用するか」を設定する項目があります。
生成AIの中にはデフォルトでOFFになっているサービスもありますが、自分で「学習に使用しない」という意思を示さない限りは(オプトアウトと言います)、基本的にデータが学習に使用されるものと考えておいた方が良いでしょう。
参考までに、ChatGPTの場合の設定方法を紹介します。


ただし、この設定は「チャットの内容が学習に利用されることを許容するかどうか」の設定なので、この設定をオフにしたからといって、個人情報や機密情報を含む内容を指示に加えて良いわけではありません。
調剤薬局は大量の個人情報を取り扱う事業所ですから、「個人情報や機密情報はアップロードしない」という点に十分注意して、生成AIを活用しましょう。
今回のアドバイスのまとめ
生成AIは、ちょっとした用途で活用しても問題ありません。
試しに、資料の要約から試してみて、使い心地を確かめると良いでしょう。
ただし、個人情報や機密情報を含む資料をアップロードしないように注意しましょう。プロンプト内に明示するのもNGです。
チャットの内容が学習に利用されることを許容するかどうかは設定で変更できますが、それでも個人情報や機密情報をアップロードしてはいけません。