NotebookLMをQ&Aチャットbotとして運用する
NotebookLMは、RAGの技術を活用した生成AIです。
簡単に仕組みを説明すると、あらかじめアップロードした資料の内容をもとに回答やコンテンツを生成してくれるというツールで、自分たちの信頼できる情報源から回答を生成してもらえるので、ハルシネーションのリスクが低くなり、信頼性の高い生成AIとして活用できます。
また、NotebookLMで得られるもう一つのメリットは、質問者と回答者(担当者)の双方の時間を節約することができる点です。質問者は24時間いつでもNotebookLMにチャットを入力するだけで回答が得られるので、担当者の都合などを考慮せずとも回答を得ることができ、回答担当者はマニュアルに掲載されていないような「稀なケース」や「例外ケース」にのみ直接対応すればよいので、「よくある質問」に毎回回答する時間を節約することができます。
用意するもの
①NotebookLM(https://notebooklm.google.com/)
今回の主役です。Googleアカウントがあれば、すぐに使い始められます。
②NotebookLMにアップロードする資料
どのような用途のQ&Aチャットbotにするかによって、アップロードする資料が変わってきます。例えば、就業規則・業務マニュアルなどのチャットbotにする場合は、就業規則などをまとめた資料(GoogleドキュメントやPDF)が必要になりますし、いわゆる個別指導や加算関係のチャットbotにする場合は、厚生支局からの通知などをアップロードすると良いでしょう。
そもそも業務マニュアルから作成する必要がある場合は、是非こちらの記事を参考にしてください。
手順の説明
1. まずはNotebookLMにアクセス
「https://notebooklm.google.com/」にアクセスし、Googleアカウントでログインしましょう。

アクセスしたら、右上の「新しいノートブック」を選択すると、資料のアップロード画面に移ります。
2. 資料をアップロードしましょう
資料として活用したいファイルをアップロードしましょう。
ただし、個人情報や機密情報が含まれる資料はアップロードしないように注意してください。

アップロードできる資料は多岐に渡ります。例えば…
・文書:Googleドキュメント、Googleスライド、PDF、txt、Markdown。直接入力も可
・リンク:Webサイト、Youtubeの動画。
・音声:mp3。
こういった資料がアップロード可能です。
今回は、Googleが公開している「小中学生のためのGeminiパスポート」を添付します。アップロードが完了したら、中央のウインドウに自動で要約を作成してくれます。

これで、チャットbotは9割完成です。
3. 実際に使ってみましょう
まずは、中央下部のチャット欄から質問してみましょう。
試しに、「『良いプロンプト』の具体例を5つ教えてください。」と質問した結果がこちらです。

所々に点在している数字アイコンを選択(マウスオーバー)すると、どの資料のどの部分を参考にして出力したのかを確認することができます。

回答の履歴は基本的に保存されないため、もしメモとして残したい回答(良い回答や、他の使用者にも知っておいてもらいたい回答)があれば、回答最下部の「メモに保存」をクリック or タップすると、ノートブックに保存することが可能です。

このように、アップロードした資料の内容に忠実に回答を生成してくれるので、信頼性の高いQ&Aチャットbotとして運用することが可能です。
今回は「小中学生のためのGeminiパスポート」をアップロードしてみましたが、代わりに就業規則や業務マニュアルをアップロードしておけば、先ほどの手順でチャット欄に「有給休暇の規定を教えてください」「終業時の作業内容を教えてください」などと入力することで、担当者に問い合わせることなく、資料に記載されている通りの正確な回答が得られます。
また、研修用資料をアップロードした場合は、Q&Aチャットbotとしての用途に加え、後述の「フラッシュカード」「テスト」機能を使うことで、研修の到達度を測ることも可能です。
いずれにせよ、出力内容は自身で再度確認し、疑義がある場合や十分な回答が得られなかった場合は、担当者に必ず問い合わせるようにしましょう。
4. 「Studio」の機能
画面右側の「Studio」の機能で、資料の内容を様々な形式でまとめることが可能です。

| 音声解説 | ノートブックのソースに基づいて、1名のAIホストが解説する形式、または2名のAIホストが対話する形式で内容を説明する「ポッドキャスト風」アウトプット。 |
| 動画解説 | ノートブックの内容を「ナレーション付きスライドショー」形式で表現する出力。 |
| マインドマップ | ノートブックのテーマ・構造を視覚的なマップ形式で整理・構造化して表示。 |
| レポート | ソースやノートの内容から、要点整理をはじめとした様々な目的で活用できる文章型のアウトプットを生成。 |
| フラッシュカード | ノートブックのソースの内容をもとに、「単語カード」を作ってくれる機能。 |
| テスト | ノートブックのソースの内容をもとに、4択のテストを作成してくれる機能。 |
今回はQ&Aチャットbotとして活用できることをお伝えしましたが、それ以外にも研修用資料をアップロードして「フラッシュカード」「テスト」機能を使えば、研修の到達度を測ることも可能です。また、音声解説の音声の質はかなり高く、人間が自然にしゃべっているように感じられます。生成に時間はかかりますが、無料でも試すことができるので、是非一度試してみてください。
今回の作業は以上です。お疲れ様でした。
注意点
- NotebookLMの仕様上、回答の質は資料の質に大きく左右されます。アップロードした資料の内容が正確か、情報が最新かを定期的に確認するようにしましょう。
- 機密情報・個人情報は入力しないようにしましょう。
- 出力内容に問題がないか、必ず(可能なら全員で)確認しましょう。