「Gemini Spark」を使ってみましょう

一足先に海外でリリースされていた「Gemini Spark」が、日本でも使えるようになりました。
ざっくり言うとGemini Sparkは「Geminiが搭載されたAIエージェント」で、他のエージェントと同様、複数のステップに分かれる複雑なタスクを一回の指示で任せることができます。

ただし、2026年8月1日現在、Gemini Sparkを試すにはGoogle AI UltraもしくはProの有料サブスクリプションへの登録が必要になります。

公式の使用例を見てみましょう

公式ブログに掲載されている使用例として、以下の6つが挙げられています。

旅行の時に: 「新しいフライトやホテルの予約確認メールが届いたら、その詳細を『My Bali Trip Itinerary』という Google Sheet に自動で追加して。」および「バリに滞在中、現地で開催される面白そうなローカルのイベントやアクティビティを探して、他に予定が入っていない日のカレンダーに追加して。」

週末のイベントを探す時に: 「毎週金曜日の午前 8 時に私が興味がありそうなローカルイベントを探して、やりたいことのアイデアを確認できるように『週末の予定』という更新型の Google Doc に追加して。イベントやアクティビティに関する主要な情報や、詳細を確認できるリンクも含めてね。もし本当におすすめしたいイベントが 1 〜 3 件あれば、そのままカレンダーにも追加して。」

ウェディング パーティーの幹事をする時に: 「 Gmail から結婚式の出欠確認を見つけて、食事制限に関する情報を表に整理し、ケータリング会社宛ての要約メールの下書きを作成して。」

節約を考える時に: 「毎月 1 日に、先月の Gmail 内のデジタル請求書を監査して。サブスクリプションの値上げや、間もなく終了するトライアルがあれば通知し、解約メールの下書きを事前に作成して。」

新しいビジネスの始まりに: 「受信トレイからお客様からの問い合わせをスキャンして。リクエストに基づいて、私のサービスや料金プランを推奨するメールの返信を自動で下書きし、確認用に下書きフォルダに保存して。」

自分の生産性を高めるために: 「私が過去に書いた 50 通のメールを読み込み、私のメールの書き方のスタイルガイドを作成して。そして、今後メールの下書きを頼むたびにそのスキルが使われるようにして。そのスキルを『ゴーストライター』と名付けて。」


Google Japan Blog「「Gemini Spark」: 24 時間 365 日対応する自分だけの AI エージェントが日本のPro ユーザーにも拡大」
“https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/gemini-spark-comes-to-japan/”より一部引用

この例を見ていると、複数のGoogleサービスとの連携が可能であると考えられるので、従来ならGAS(Google Apps Script)が必要だったタスクもGemini Sparkだけで完結させられるようになるかもしれません。

さっそく使ってみましょう

1. アクセス

まずはGeminiにアクセスして、右上の「Spark」をクリックしましょう。

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すると、Gemini Sparkの紹介が挟まるので、内容をよく読んで「Sparkを使用する」をクリックすれば使い始めることができます。
…が、Gemini Sparkに特有の注意事項もそれなりにあるので、この点に関してはあとで解説します。

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2. プロンプトの入力

「Sparkを使用する」をクリックすると以下の画面が出てくるので、あとはプロンプトを入力すればOKです。
今回は、「全ての私のnote記事を参照し、Gemini Sparkを安全に活用するためにユーザーが注意すべきことをまとめてください。」という指示を送ってみました(なお、プロンプトと一緒に私のnote記事一覧データベースのURLも添付しました)。

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添付ファイル類があれば、「+」で添付可能

Gemini Sparkが作業を進めていると、途中で下画像のように確認が求められることがあります。基本的に何らかのリスクがある場合にこのような確認がされるので、内容をよく読んで問題なければ許可しましょう。

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日本語で分かりやすいですね

そして、作業が終了すると以下のような形で結果が出力されます。

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今回は「出力してください」とだけ指示をしたのでこのような形で出力されましたが、別途指示をすればGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシート、もしくはGoogleスライドに変換してもらえます。

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Googleスライドに変換された様子
3. スキルの作成

スキルの作成は必須ではありませんが、頻繁に同じプロンプトを入力することがあるなら、スキルとして登録しておくと便利です。

スキルを作るには、まずはSparkメニューの左側「スキル」をクリックします。

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直接手入力してもよいですが、無難に「Geminiで作成」をクリックしましょう。

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その後、どのようなスキルを作成したいのかを入力して送信すれば、Geminiが自動でスキルを作成してくれます。簡単です。

また、スキルを呼び出すときは「/」を入力してからスキル名を選択すればOKです(下画像)。もしくは、それらしいプロンプトが入力されたらGeminiの判断でスキルを使用してくれます。

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活用にあたっての注意点

1. 利用には「アクティビティの保存」をオンにする必要がある

前提として、Gemini Sparkは現時点では個人用Googleアカウントで利用する機能であり、仕事用・学校用のGoogleアカウントでは利用できないこと、そして利用には「アクティビティの保存」をオンにする必要があるということに注意が必要です [2] 。

アクティビティの保存がオンの場合、Googleは保存された様々なアクティビティをサービスの提供・開発・改善、AIモデルのトレーニング、安全性向上などに利用し、一部については人間によるレビューも行われる可能性があります [3] 。
加えて、レビュー済みデータはGoogleアカウントから切り離された状態で最長3年間保持される場合があることにも注意が必要です [3] 。

したがって、Sparkでは「Keep Activityをオフにして学習利用を避けながら使う」という通常のGeminiで可能な選択肢が使えないことになります。
(ただし、仮に学習に使われなかったとしても、何でも入力していいわけではありません)

2. パーソナルインテリジェンスに関連する情報は、意外と多い

Googleは、「接続済みアプリやパーソナルインテリジェンスから得られた情報をWebサイトに共有する場合がある」と説明しています [2] 。

このパーソナルインテリジェンスには、接続されたアプリの生の情報だけでなく、それらを組み合わせて得られる「ユーザーに関する推測」も含まれるのですが、この推測の範囲は意外と広いことに注意が必要です。

例えばGoogleフォトに関しては、以下のように説明されています。

たとえば、設定によっては、Google フォトのデータを使用して、ユーザーの興味 / 関心、写真に写っている人物との関係、訪れた場所を推測します。そのために、ユーザーの顔を対応する位置情報やタイムスタンプに関連付けることもあります。また、このデータは、ユーザーの情報を検索する、買い物リストに商品を追加するなど、ユーザーからのリクエストに応える目的で使用されるほか、生成 AI のトレーニングなど、Google サービスを改善する目的で使用されます。


Gemini アプリ ヘルプ「アプリ連携によるパーソナライズについて」
“https://support.google.com/gemini/answer/16836988“より一部引用

つまり、写真に写っている人物・撮影場所・撮影日時から「この人物とはどういう関係なのか」「どこに行ったことがあるのか」「何に興味があるのか」などが推測される可能性があるということです。

実際Googleはパーソナルインテリジェンスに関して、Gmail、Calendar、Drive、Google Photos、Search、Maps、YouTubeなどの接続済みアプリの情報を利用し、それらをアプリを横断する形で結び付けて理解したうえで、ユーザー本人やその人間関係などに関する推測をパーソナライズに利用すると説明しています [4] [5] 。

3. Mac版Geminiアプリの場合は、アクセス範囲を必要最小限に

Mac版GeminiアプリからGemini Sparkを活用する場合、Gemini Sparkに権限を与えれば、Mac上のフォルダを表示したり編集したりできるようになります [6] 。
その際、必要以上に権限を与えすぎると、本来Gemini Sparkに与えるべきでない情報を与えてしまったり、逆にGemini Sparkが必要な情報を誤って削除してしまったりすることにつながるため、アクセス範囲は必要最小限に設定しておきましょう。

より安全な策を講じるなら、Gemini Spark専用のフォルダをひとつ作って、そこ以外にはアクセスできないように制限するのが間違いないでしょう。


参考資料

[1] Google Japan Blog「「Gemini Spark」: 24 時間 365 日対応する自分だけの AI エージェントが日本のPro ユーザーにも拡大」
https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/gemini-spark-comes-to-japan/

[2] Gemini アプリ ヘルプ「Gemini Sparkを使用してGeminiアプリ内でタスクとワークフローを管理する」
https://support.google.com/gemini/answer/17094507

[3] Gemini アプリ ヘルプ「Geminiアプリのプライバシーハブ」
https://support.google.com/gemini/answer/13594961

[4] Gemini アプリ ヘルプ「アプリ連携によるパーソナライズについて」
https://support.google.com/gemini/answer/16836988

[5] Gemini アプリ ヘルプ「Googleアプリを接続してGemini のエクスペリエンスをパーソナライズ」
https://support.google.com/gemini/answer/16598406

[6] Gemini アプリ ヘルプ「MacのGeminiアプリでGemini Sparkを使用する」
https://support.google.com/gemini/answer/17208717?hl=ja

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