最近追加された、Geminiの新機能たち
最近、大小さまざまなGemini周りの新機能がよく発表されている気が…しませんか?
今回は、そんなGemini周りの新機能のうち、いくつかをピックアップして紹介したいと思います。
1. 回答のビジュアライゼーション機能
ブラウザ版のGeminiを使うとき、モデル選択から「Pro」を選んで「show me」「help me visualize」といった指示を加えて質問すると、通常の回答に加えて、自由に動かしたり操作したりできる図や立体モデルも生成してくれるようになりました。
例えば上記ポストの動画では、三平方の定理、月の公転、ドップラー効果などの図解が生成されています。
さっそく使ってみましょう
ブラウザ版のGeminiにアクセスし、モデルを「Pro」にします。その状態で、「Help me visualize. ロキソプロフェンの作用機序」のようにプロンプトを入力・送信すれば、回答と一緒に操作できる図解も生成してくれます。



青と緑の玉は、実際にはヌルヌルと下方向に動いています

生成された図解は、トグルボタンやスライダーをいじって動かすことができます。図解というより、一種のシミュレーションですね。
もちろん、追加で指示をすれば図解の修正も可能なので、自分が納得できるレベルのクオリティになるまで繰り返しトライできます。
この機能自体は非常にワクワクするのですが…
先ほど生成した「ロキソプロフェンの作用機序」の図解は、一見よくできているように見えますが、よく見ると誤解を招きかねない部分があります。
- ロキソプロフェンなしversion
プロスタグランジンが図解に登場しないことと、アラキドン酸がCOXの作用で代謝されているようには見えづらいことから、COXが直接生体内の機能に変化を及ぼしているように見えてしまいます。 - ロキソプロフェンありversion
なしversionと同様の誤解を招く可能性があることに加えて、ロキソプロフェンの副作用が胃腸障害のみであるように見えてしまいます。
薬剤師なら「この図解、ちょっと雑じゃない?」と思うことができますが、仮にこれを薬理学を勉強している学生が見た場合、先述の違和感をスルーしてしまう可能性があり、勉強目的で使うには少々リスクが高い図解といえます。
もう少し日常でありがちなテーマでも試してみましょう。
先日子供に質問された「エアコンの仕組み」と「雷が発生する仕組み」でやってみます。


正直に申し上げると…この図解だけで理解を深めるのは難しいと考えられます。
現状、積極的な活用は難しい
この機能を積極的に活用するよりは、文章+インフォグラフィックの組み合わせ、もしくはスライドを活用したほうが無難だと思います。
このビジュアライゼーション機能はまだ発表されたばかりなので、今後の改良に期待しましょう。
2. NotebookLMとの連携
GeminiのチャットをNotebookLMのソースとして保存したり、Geminiの画面からNotebookLMのノートブックにアクセスできたりと、GeminiとNotebookLMの連携が非常にスムーズにできるようになりました。
Geminiのチャットを、NotebookLMのソースとして保存する
チャット画面右上のケバブメニューから「ノートブックに追加」を選択すると、NotebookLMの特定のノートブックにチャット内容を保存できます。


実際にNotebookLMで見てみると、ソースに「Geminiからのチャット」という項目が追加されており、そこに一括で格納されるようです。

NotebookLM→Geminiへのアクセス
「Geminiからのチャット」内のソースをクリックしたあとの画面から、Geminiのチャット画面に移動することができます。


Gemini→NotebookLMへのアクセス
Geminiの画面左側のメニューの「ノートブック」には、同じアカウントのNotebookLM内のノートブックが格納されています。

ノートブックをクリックすると、そのノートブックの内容をもとにGeminiとチャットする画面に移行します。
移行した後のチャット画面からは、NotebookLMの画面に移ることも可能です。

ちなみに、ここでのやり取りは先ほど紹介した「Geminiからのチャット」のソース内にどんどん格納されていきます。
ただし、チャットの登録は慎重に
GeminiのチャットをNotebookLMのソースとして登録できるようになったことは良いことなのですが、一方でハルシネーションを含む回答をソースとして登録してしまうと、NotebookLMの回答の質に悪い影響を与えてしまうため、注意が必要です。
NotebookLMの回答の質は、添付している資料や知識の質に大きく依存します。ゆえに、ノートブックに登録するソースは信頼できる資料・Webサイト等を最優先とし、Geminiのチャットの登録は必要最小限に抑えるようにしましょう。
今回のまとめ
GeminiとNotebookLMの連携が非常にスムーズにできるようになり、GeminiとNotebookLMの行き来がしやすくなっただけでなく、Geminiのチャットをソースとしてアップロードすることもできるようになりました。
ただし、GeminiのチャットをNotebookLMのソースとして利用するときは、回答の内容が最新かつ正確であることを確認したうえでアップロードする必要がありますし、アップロードした後も定期的に内容を見直していかなければなりません。
NotebookLMの回答の質は、与えられた資料や知識の質に大きく依存するため、ノートブックに登録するソースは信頼できる資料・Webサイト等を最優先とし、Geminiのチャットの登録は必要最小限に抑えるようにしましょう。
また、最初に紹介した「回答のビジュアライゼーション機能」は、今はまだ実用できるレベルではないかもしれませんが、発想自体は非常にワクワクできるものなので、今後のアップデートに期待しましょう。
参考資料
[1] Google The Keyword「Generate your own Cinematic Video Overviews in NotebookLM.」
https://blog.google/innovation-and-ai/products/notebooklm/generate-your-own-cinematic-video-overviews-in-notebooklm/