最近の画像生成はリアルであるがゆえに…

Gemini上でNano Banana 2が使えるようになってから約2週間が経とうとしています。
無料プランでも1日20回使えるので、毎日何かしらの画像を生成されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなAI画像生成ですが、生成される画像の質が高くなることによって生じうるリスクも無視できません。
具体的に言うと、以下のような内容です。

  • 他人の肖像権や著作権を侵害する
  • 実在する場所や実在する公的機関の名称を含む画像を公開することによるトラブル
  • 架空の画像であるにも関わらず、現実の出来事であると錯覚させてしまう

今までの画像生成でもこのようなリスクは指摘されていましたが、改めて解説します。

肖像権や著作権の侵害

意図的に有名人や有名なキャラクターに似せた画像を生成するのはもちろんNGですが、たとえ意図的でなくとも、生成AIは今までの学習内容をもとに画像を生成する関係で、「たまたま」肖像権や著作権を侵害してしまう画像が生成されることがあります。

ゆえに、生成される画像の質が向上したからこそ、最終チェックは入念に実施しましょう。
特に薬局の名前を出して外部に公開する場合は、生成された画像を改めて生成AIに提示して「類似している有名人、類似しているキャラクターなどが含まれていないかチェックしてください」とお願いしてみても良いですし、他のスタッフに画像についての意見を聞いてみるのも良いでしょう。コミュニケーションのきっかけにもなります。

実在する場所や公的機関の名称が含まれていることによるリスク

意外と見逃してしまいがちですが、フォトリアル(写実的)な画像を生成した場合に、こちらから指示をしていないにもかかわらず実在する場所の名前や公的機関の名称が画像に含まれていることがあります。

例えば、調剤薬局に関連する画像を生成した場合に、画像中に「厚生労働省」「地方厚生支局」といった固有名詞が紛れ込んでいることがあります。このような公的機関の名称が含まれた状態で画像を公開してしまうと、厚生労働省や地方厚生支局からの公式発表と誤認されるおそれがあり、場合によっては大きなトラブルに発展します。

また、実在する場所の名称が含まれている場合も注意が必要です。
例えば「◯◯ホール」という名称が画像中に含まれていた場合、実際の◯◯ホールとは姿形が違うのに、生成された画像が公開されることによって「◯◯ホールはこんな見た目なのか」と思われてしまったり、◯◯ホールと書かれた場所で何らかのイベントが開催されている様子を描写した画像を公開した場合は、「◯◯ホールでこんなイベントがあったのか」と誤認されてしまう可能性があります。

架空の画像であるにも関わらず、現実の出来事と錯覚させてしまう

先程の例と一部重複しますが、例えば生成AIで「自分の調剤薬局の前に患者さんの行列ができている」様子を描写した画像を生成させた場合、おそらく相当リアルな画像ができあがるでしょう。
しかしその画像をそのままSNS等で公開した場合、良くも悪くも「この薬局はこんなに患者さんがやってくるのか」と誤認されるおそれがあります。

このような画像は、たとえそのような意図がなくとも広告とみなされる可能性が高く、医療広告ガイドラインに反する可能性があります。

まとめると

最近の画像生成は質が高く、特に写実的な画像は現実の写真との区別がつきづらくなっています。
ゆえに、AI生成画像を外部に公開する場合は、生成AIにあらためて画像のチェックをしてもらったり、他のスタッフの意見を聞いてみたりして、不適切な部分がないかを十分確認してから公開するようにしましょう。

コメントを残す

薬剤師のためのAIノートをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む