アドバイス7:一回の指示だけで完結させなくても大丈夫です
生成AIを使うときに、一度の指示(プロンプト)で完璧な出力を得なければならない、と思われている方もいらっしゃるかもしれません。もちろんプロンプトの質は重要ですし、1回で完結するならそれに越したことはないですが、それを前提にして活用するのは、かなり厳しいです。
一回のプロンプトで完成させる必要はありません

生成AIを使うときは、複数回のやり取り(追加や修正など)を経て目的の出力を得ることを前提にすると良いでしょう。結果的に、1回の出力で完璧を目指すより早く目的が達成できる可能性もあります。
例えば、患者さん向けに「緊張型頭痛の対症療法」の言い換え案を作る場合であれば、以下のようなステップで進めてみてはいかがでしょうか。
ステップ1:まずはざっくり聞いてみる
例:「緊張型頭痛に対する”対症療法”を、専門知識を持たない患者さん向けに言い換えるとしたら、どのような表現になるでしょうか」
まずは、簡潔に目的を伝えましょう。細かい指示は後からでも大丈夫です。
ステップ2:ターゲットを絞る
例:「相手は70代の男性で、少々心配性な部分があります。相手を不安にさせない言い回しにしてください」
最初の出力結果をみて、想定している相手に対して不適切な表現があると思ったら、情報を追加して出力内容を修正してもらいましょう。
この例は漠然としていますが、特定の部分をコピーペーストして、ピンポイントで修正を頼んでも良いでしょう。
ステップ3:強調したい部分や不足している部分を追加する
例:「薬の飲み方を誤ってしまった場合の対応についても追記してください」
あとから追加したい情報が出てきた時や特定の情報を強調したい場合は、追加で指示をしてみましょう。
これはあくまで一例ですが、一度に全ての条件を盛り込もうとすると、指示を書くこと自体が大きな負担になります。まずは30点、50点の回答をもらい、そこから自分好みにカスタマイズしていく方向で活用すると、少ない負担で活用できます。
新人に指導するようなイメージで

これは私の想像も含まれますが、全てのタスクを1回の指示で完璧にこなす新人は、おそらくいないでしょう。そして新人がうまくタスクを遂行できなかったとき、教育担当者は新人に対して、どこが良くてどこを直すべきかという具体的なフィードバックを与えるのではないでしょうか。
生成AIも同じです。生成AIが間違った情報を出力したり期待外れの表現をしたりしたときは、それを拒絶するのではなく、教育担当になったつもりで「追加の指示」を出してみてください。生成AIは人間と違って、何度修正を依頼しても疲れませんし、機嫌を損ねることもありません。気軽に追加の指示を出してあげましょう。
今回のアドバイスのまとめ
1回の指示で完璧な出力を求めるとなると、相当な労力と時間が必要です。
まずは目的だけを簡潔に伝えて、後から微調整していくと良いでしょう。
1回のプロンプトで完結させようと思わず、新人にフィードバックするようなイメージで、複数回指示を出して微調整していく方が確実ですし、意外と時間の節約になるかもしれません。