Googleが広告生成AI「Pomelli」を発表。仮に調剤薬局で活用するなら…

Create on-brand marketing content for your business with PomelliPomelli, our newest experiment from Google Labs and DeepMind,blog.google

Google LabsとDeepMindが共同で、小〜中規模の企業がブランドの個性を守りながら、マーケティングを自動化するためのAIツール「Pomelli」を発表しました。

本格的な広告を制作したりSNSで大々的に宣伝したりするのは、自社で制作するなら専門的なデザイン知識を持つ人材が必要ですし、外注する場合は高額なコストが必要となります。が、Pomelliによって、そのハードルが低くなるかもしれません。

Pomelliのしくみ

Googleのブログ記事によれば、Pomelliは以下の 3ステップを経て宣材を生成するようです。

① Business DNAをつくる

自社サイトのURLを入力すると、AIがブランドの「トーン」「カラー」「フォント」「写真スタイル」を解析します。この情報をもとに、その企業だけの「DNAプロファイル」が生成されます。
これにより、AIが作るコンテンツすべてが、ブランドの世界観に統一される仕組みです。

② キャンペーン案をAIが提案

次に、Pomelliが企業の特徴に合わせたキャンペーン案をいくつも提示します。「今月のおすすめテーマ」や「SNS投稿の切り口」など、企画段階からAIが補助してくれます。
もちろん、自分でキーワードを指定して生成することも可能です。

③ 素材を生成

気に入った案を選ぶと、AIがテキスト・画像を含む高品質な宣材を生成します。それらはすぐにSNS・Webサイト・広告に利用することができ、必要なら自分で編集もできます。

さっそく使ってみま…

Pomelli is launching today as a public beta experiment in the United States, Canada, Australia and New Zealand in English.

(Pomelliは現在、米国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの英語版限定でパブリックβテスト中です。)

https://blog.google/technology/google-labs/pomelli/ より一部引用、改変(日本語訳追加)

残念です。
また日本でも使えるようになったら記事を書こうと思います。

もちろん、薬局でも活用できると思いますが…

あくまで想像になりますが、例えば…

  • 調剤薬局のブランド一貫性(調剤薬局の理念やブランドイメージ)を保ちながら、SNSでの発信を効率化できるようになる
  • 店頭のキャンペーン資料だけでなく、地域の方々向けの広報誌も「ブランドDNA」に基づいた内容で生成できるようになる

このような用途で活用できそうです。
日本でも使えるようになるのが待ち遠しいところですが、調剤薬局でPomelliを活用する場合は、「医療広告規制に関するガイドライン」が厳格ですから、成果物のチェックは複数のスタッフで確認した方が良いでしょう。

不適切な広告の例

せっかく触れたので、医療広告規制に関するガイドラインに照らして、不適切と判断される可能性が高い調剤薬局の広告の例を見てみましょう。

1. 体験談や口コミ

「濱口さんと話しているうちに体調が良くなってきて、薬を飲まなくても元気になりました!腰の痛みも治りました!(30代女性)」

※フィクションです

などの個人的な感想を広告に掲載するのはNGです。あくまで客観的な事実に基づく情報しか載せてはいけません。

2. 比較・優越表現

「この薬局の令和最新のテクノロジーを使った服薬指導は、患者さん満足度地域No.1です!」

※フィクションです

明確に他社と比較して、自分の調剤薬局が優れていることを記載するのもNGです。

また、「全国的に供給量が不足している薬、うちならたくさん在庫がありますよ!」というSNSの投稿も、ガイドライン違反に該当するかもしれません。注意しましょう。

3. 効果の断定

◯◯薬局では、関節痛にお悩みの方向けのオリジナルサプリを販売しています!このサプリを摂取すれば、100%関節痛が改善します!

※フィクションです

薬局で販売しているサプリメント等の効果を宣伝するときに、「確実に」「100%」という断定的な表現を使うのはNGです。効果には個人差があるため、あくまで「可能性」「実績」などの範囲で説明します。

あと、サプリメントは食品なので、「医薬品のような薬効(疾患の治療や予防)」があることを標榜するのは違法です。


このガイドラインの目的は、「患者さんが正しい情報をもとに医療機関を選べるようにすること」です。実際の姿とは異なる、なにか特別な調剤薬局であるように広告すると、利用者が間違った選択をしてしまうかもしれません。
そのため、広告できる内容・できない内容が明確に決められています。

SNSも投稿内容によっては広告とみなされます。薬局公式アカウントで投稿する際は、くれぐれも注意しましょう。

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